【初心者向け】個人でYouTube用動画を制作する際の撮影機材の集め方!(Dr.YTの実例紹介)


『YouTubeやりたい!』な人が増えています

YouTube動画で情報収集したり楽しんだりといったことが老若男女を問わず当たり前になった昨今。

このYouTube、観る側ではなく動画投稿者側になって活動してみたいという人が最近増えています。

これはいわゆるYouTuberになりたい、というものではなくて、『おうち時間』が長くなってきたことによって仕事上対応に迫られているという人、というケースが多いんじゃないかと思われます。

具体的には、何かのインストラクターをしている人が、場所を使って対面指導することができなくなった代わりにオンラインで教材的動画を顧客に見せることで仕事をキープしたい、といったケースなどです。

サービスの宣伝にも、動画は活躍します。今年に入ってからも、友人の起業家さん(コンサルタント業)から『集客用のYouTubeチャンネルを立ち上げようと思うんだけど、撮影機材ってどんなの使ってるの?何から買えばいいかな??』と相談が来てますね。

それから私の知り合いで奥様が自宅でクッキー教室をやっているという方がいるのですが、緊急事態宣言を受けて自宅に生徒を呼べなくなり、ZOOMでのオンライン教室に切り替えることでなんとか休場をしのいだ、という話を聞きました。

でもって、その際、せっかくだからオンラインの教材販売もやってみようか!ということで、動画教材を制作してインスタ経由で販売したところ、売上が出ているとのこと。素晴らしいですね!

誰もがオンラインで情報収集してオンラインで買い物をして、という時勢の中で、個人でも店舗でも企業でも、(特にYouTubeを使って)動画で宣伝するというのはますます重要になってきています。

そこで今回は、『YouTube用の宣伝動画を作りたいけど全くの初心者なのでどんな道具を揃えればいいのかがわからない』という人向けの情報をお伝えしたいと思います。

動画を作るのは意外と(?)簡単で面白い

まず初めに。

私は、仕事でもプライベートでも動画制作およびYouTubeチャンネル運営を10年以上やっています。

個人レベルでの映像撮影、編集、公開、宣伝はもとより、大手企業のWEBコマーシャルの制作にも関わってきました。

テレビや映画、DVD向けのスペックになると業務用の大掛かりな機材が必要だったりしますが、YouTube向けの制作であれば、個人のアマチュアでもお金をかけずに、学習と実践さえ繰り返せば普通にイイ物が作れるようになります。

ブログとかWEBサイト制作が得意だけど動画はちょっと…と尻込みする人もWEB起業方面では多いと思います。でも、苦手意識を持って億劫になっている人が多い中で、これに手を出した人はそれだけで有利になれるという側面もございまして…私としては、どんな職種、業種であってもYouTubeを使った動画戦略は是非トライしてみて欲しいと思いますね。

会社員の方でも、動画制作のスキルを身につければ社内でさらに活躍できて、昇給、昇格の材料になるかもしれませんよ!私は会社員時代、動画関連の業務を自分で提案して進めたりしていた時期もあります。

これは、仕事を命令でやらされるんじゃなくて、自分で自分の居場所を作るというサバイバルをしていたということです。その際、動画を作るという行為が武器になったわけです。

動画制作はWEBサイト制作とはまた違った面白さがありますので、クリエイター的なものに興味のある方は、結構ハマるかもしれませんよ。^^

それでは、実際に私が使っている道具を紹介しますよ。あなたが手に入れるべき物を知る助けになれば幸いです!

 

カメラはシチュエーションに合わせて使い分ける

私はカメラを数種類使い分けてます。いきなり全部揃えたわけではなく、徐々に買い足していった感じです。最初はコンパクトデジカメの、CASIO EXILIMシリーズを数回買い換えて使ってました。まだスマホのスペックが低い時代で、カバンの中にコンパクトデジカメをいつも入れておいて、すぐに動画撮影できるようにしてましたね。

ここからは、今現在使っているカメラを紹介していきますね。

 

スマホはオールラウンドで気軽に使える

YouTube用であれば多くの場合スマホでの撮影で十分、と思います。最新のiPhoneなんかは画質も音質もハンパなくイイですからね。それに、いつも持ち歩いているから撮りたい時にすぐ取り出せますし。

私は未だにiPhone6なんですけど、車の中でトーク動画を撮影する時は、ピンマイクを装着して録画、もしくは録音しています。

超至近距離で撮影するんだったら音質は問題ないかもしれませんが、それでもノイズが多い場所ではピンマイクをつけるとかなりよくなります。

こんな感じで口の近くに設置するとクリアに集音できますね。タレントさんみたい!

こういうスマホ用ピンマイクは1,000円くらいで売ってます。注意点としては、スマホに接続するマイクは4極のミニプラグを使いましょう。CDプレイヤーやビデオカメラのマイク入力などに使われる3極のプラグを使うと機能しなかったりします。

線が3本入っているのが4極です。

で、2本線が3極。

接続する機器が3極対応なのか4極対応なのかは事前に調べておくべし、です。

最近ではコンパクトデジカメよりスマホの方が録画も録音も性能がイイですから、コンパクトデジカメで録画する時代は終わったかな〜という感じですね。

で、私は、iPhoneは主に録音用途です。録音専用アプリをインストールして、音声講義をサクサク収録する感じです。動画の場合スマホのデータ容量も限りがありますので、1日で30GBくらい撮影する日なんかはiPhone6では無理ですね。。

でも、スマホ撮影を極めている人は、もうこれだけで全部済ませてしまうと思います。それはそれで、いいと思いますよ!

 

ビデオカメラを中華鍋的に使う!

お次は、撮影専門機器であるビデオカメラです。

私は自分の講義動画や取材、商品紹介ビデオなど、あらゆるシチュエーションでの素材撮りをしているので、いい画質でいい音質でフレキシブルに撮影セッションできることが道具を選ぶ条件になります。何でも料理できてしまう中華鍋的な位置付けです(笑)。

一眼レフカメラで録画をするのも魅力ですが(ボケが作りやすい)、私は長時間の撮影(イベントリポートとか)をする機会が多いので、メディア容量に難のある一眼レフよりは、本職のビデオカメラが好きです。

今メインで使っているのはCanonのiVIS HF G40です。これは業務用一歩手前の家庭用カメラ、というランクのものです。現在のCanonではこの微妙な(?)ランクの製品はリリースされておらず、業務用か家庭用のそれなりカメラか、の二極化になってるみたいです。次に買い換える時は業務用(テレビ番組も撮れる)のXA40とかを買うと思います。

私はこのiVIS HF G40に、RODE社のVideoMic Rycoteというガンマイクを付けてます。カメラ内蔵のマイクでもそこそこ綺麗に集音できるのですが、屋外だとどうしても周辺ノイズが気になります。なので、喋っている人の顔のある向きからの音だけ拾える(=単一指向性)機能のあるマイクを使うことで、よりクリアに録音できるというわけです。

インタビューを撮影をする時は、大抵このVideoMic Rycoteを使ってます。

それから、カメラと喋る人の距離が長い時はワイヤレスも使います。CANON純正のWM-V1です。

ただ、見た目がゴツいので、目立たせたくない時はICレコーダー(後述)やiPhoneにピンマイクをつけて音は別収録し、編集で手動ドッキングさせてます。ひと手間かかるからちょっと面倒ですが。

副業でYouTube収益化をやっていた会社員時代、少し結果が出てきて、それで稼いだお金でiVIS HF G10を購入した時の感動は忘れられません。その時からCANON党です。^^

サブ的に小型広角カメラを使いこなす!

それから、サブ的に使っているのがZOOMのQ4n-4Kです。

ビジュアルが面白いでしょ。^^

これは広角で撮影できるのと、音楽方面に強いメーカーのZOOMがリリースしているだけあってマイク性能もイイ感じなんですね。車で移動中は、これにさらに3極プラグのピンマイクを付けて動画講義を撮ることもあります。運転中に動画制作ができてしまう時代なんですね〜。

で、ライブイベントなんかはCANONじゃなくてこういう小型カメラの方が動きやすいし、歩きながらドキュメンタリーを撮る時もスムーズですね。

Q4n-4KはiPhoneよりも画質は良くないですが、広角で撮った雰囲気は悪くないです。メインのCANONでインタビュー撮影している時に、横で同時に回すこともあります。保険で。

あと、2人で対談するような撮影だと、以下のような二股のピンマイク(ワイヤード)を使うことがあります。

ZOOM(←こっちはアプリの方ね)でオンラインセミナーを開く時に、アシスタントの人と一緒に喋る時はQ4n-4Kとこの二股ピンマイクを接続し、そしてUSBでPCに繋いで生中継したりとか。そうすれば綺麗に音が出せるので。

録音の道具も別途持っておくとさらに便利!

前述の通り、私の流儀として、集音を別で録るという手法も採用しています。

こういうICレコーダーに3極ブラグのピンマイクを付けて、録音します。スティック型のICレコーダーはポケットに入れ、ピンマイクは胸あたりにつけて録音します。

前述の、カメラにつけるWM-V1のようなワイヤレスの場合、離れすぎると電波が悪くなって音が途切れる事例もあるんですね。でも、ICレコーダー別録りだったらその心配もありません。

同様に、前述のiPhone&ピンマイクで動画用の録音をすることもあります。

撮影しやすくなるツール

カメラは直で手で持つこともあれば、手ブレ防止のスタビライザーグリップを装着することもあります。

これは、長丁場の時に重宝しているグリップです。

これにiVIS HF G40を装着すると、手持ちカメラでもブレにくい撮影ができます。あと、カメラをずっと持つ状況の時、体力的にラクです。

他にも、いろいろありますよ。

撮影のシチュエーションに応じて、やりやすくなるアタッチメントを選んでいく感じ。

あっ、それから三脚ですが、オーソドックスにこういうのを使ってます。

SLIKの三脚を2種類持ってますね。

照明はないよりあった方が断然イイ!

YouTube用の撮影をしている人が意外と持っていないのが、照明機材です。

私は、コンパクトなこういうやつを使ってます。

商品だったり女性を撮影する時は、これを使います。より綺麗に映るので!!

映像の明るさは撮影時のカメラの設定で調整できますし、編集時に明るくすることもできますが、それだと画質が劣化するんですね。だから、撮りの段階で光がナチュラルにどれだけあるか、がポイントなんです。

経験上、やはり屋内より屋外の方がいい画質で撮影できますね。自然光の方が。暗めな部屋だと、カメラ側でゲインを上げたり編集時にいじらないといけませんので、ちょっと嫌です。

照明は是非一度、数千円のものでいいので買ってみて、試していくことをおすすめします。照明は大事。

映像編集はMacでやってます

私はMac使いなのですが、動画の編集は、最初から入っているiMovieを長らく使ってきました。

 

手の込んだことをしない限りは、もうiMovieで十分です。私は、ずーーっとiMovie使ってました。

『使ってました』とお伝えしましたが、そう、今は別のソフトを使っています。iMovieの有料版的な製品の、Final Cut Pro Xを現在メインで使っております。

iMovieと一番違うのは、文字テロップを入れる時の自由度が非常に高いことですね。それ以外は、あんまりiMovieと変わらないかも。

Windowsマシンでも、最初から入っている動画編集ソフトで全然作れると思いますので、最初はそこからでいいと思います。

映像データは外付けのHDDかSSDに保存すべし

撮影したデータを編集ソフトに吸い出す時、PCのハードディスクに保存してしまうとたちまち容量がフルになってしまいます。なので、カメラからデータを取り込む時は外付けメディアに保存しましょう。

私は長らくHDDを使ってましたが、最近、SSDを初めて買いました。転送速度も速く、なかなかに使い勝手がいいですよ。

そして、編集して完成した動画を出力する時も、同様に外付けメディアに保存しましょう。重いデータはPCに入れない。これが基本ですね。

あと、大容量のメディアを買うのもいいのですが、それが故障してしまうと全部が飛んでしまうという懸念もあります。私は、1TBか2TBのポータブルHDDを何個も買い足して、データを分けてます。それだったら、1つがダメになっても残りは生き残りますから。

ここは人によって流儀があると思いますので、参考までにインプットしておいて下さい。

これからはとにかく動画の時代だぜ (`・ω・´)キリッ

動画編集は慣れの世界で、別にセンスとか才能って宣伝動画を自社で作成する分には不要なんじゃないかと思います。それよりも数稽古して、誰でも到達できるレベルまでまず成長することの方が大事かなと思います。

また、YouTubeで色んな動画を制作者の目線で観察してみると、真似できるところや新鮮な気づきがたくさん手に入ると思います。そんな感じで研鑚していくということで大丈夫。

動画を作るからといって学校に行く必要もないですし、高価な機材を揃える必要もありません。

私の経験では、まずスマホや安いカメラから始めて、物足りなくなってきたら徐々にグレードアップしていけばいいんじゃないかと思います。いきなりオーバースペックな物を持っても、使いこなせないですから。

私がYouTubeチャンネルを初めて立ち上げた2006年頃と比べて、撮影機材もPCのパワーも公開するプラットフォームも、格段に進歩しました。今後もますます、動画を使って情報伝達することが盛況となっていくことでしょう。

だから、今の時点でこれに触れておくというのはビジネスで大きい成果を出す上で必須事項なんじゃないかなと思う次第であります。

上記、参考になれば幸いです!