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『起業』の大変さは時代によって随分変わりました
起業というものに携わって10年ほどになりますが、私が高校生くらいの時には『起業』なんて自分の人生に全くリンクしない言葉でした。
起業とは、新しく事業を起こすことです。まず、事業を自分で…という感覚自体がないでしょう。もっと言うと、働くということと事業という言葉もイマイチ結びついていないですし。
起業とは、お金もかかるし、大変だし、才覚も必要だから、自分には無理だし、関係ないもの。といった感じですね。
しかし、この『起業』という言葉も、時代と共にかなり印象が変わってきましたね。
PC1台あればいつでもどこでも、オンラインで自分のビジネスを展開できる。
そんな都合のいいコピーの踊る昨今ですが、実際のところはどうなのか。
特に、インターネットの起業を副業として今からやってみたいという人にとって、以前の私が思っていた『起業ってお金もかかるし』の部分は気になることでしょう。
そこで今回は、私がオンラインでの起業を始めて1年目から10年目の今日に至るまでに、どんなことでお金がかかったか、を紹介してみたいと思います。
PC1台のインターネット起業にかかるお金、コスト、リスク。このへんの体験談をお届けしていきますよ!
この10年でかかったビジネスへのコスト(時系列)
我流期(1〜3年目)
私が最初にネットでお金を稼げるようになったのは、副業として実践したYouTube収益化と楽天アフィリエイトです。
この2つは、基本、お金がかかりません。成果が出たら報酬を受け取るというものなので、初期費用を支払うというようなことはありません。
まずYouTubeですが、これはコンパクトデジカメで撮影した映像をYouTubeにどんどんアップロードして、そこで展開されている広告がクリックされたり視聴されることで報酬が発生するというやつです。
今ではYouTuberという職業も世間に浸透していましたが、私が始めた2012年頃は、まだ個人でYouTube収益化をやっている人は少なかったのでブルーオーシャン状態でした。ちょっと面白いものを投稿したらすぐに反応が返ってくるので面白かったですね。
当時はまだ収益化に向けたハードルもなかったので、チャンネル立ち上げからすぐに収益化も開始できたので、精神的なハードル低かったと思います。
ちなみに、どんな動画を投稿していたかというと…
香港旅行の時に竹足場で作業している人達を撮影したり、
珍しいスーパーカー的なやつを見かけたのですかさず撮影したり、
まだ建設途中だった東京スカイツリーを撮影したり、
動物園に行ったついでに動物を撮影したり、
友達が歌っているところをただ撮影したり、
というように、誰でも撮れる超シンプルなやつばっかりですね(笑)。これでも、数打てば当たってましたから。
で、ここまでの話で言うと、経費ってかかってません。最初からカメラを持っていれば簡単な撮影はできますし、MacのiMovieでそれなりの編集もできますからね。
私の場合、コンパクトデジカメ(CASIOのEXILIM)に加えて、勤務先の会社のSONYハンディカムも使ってました。ただし、当時はまだminiDVテープで撮影していた時代なので、今のようにデータ送信もちょいと面倒でしたね〜。
それから、無料ブログにどうでもいい記事を1日何記事も公開して、そこに楽天アフィリエイトのバナーをペタペタ貼るという労働的な作業もやってました。これで月3万ポイント稼げるようになったのですが、報酬の料率が売上の1%ということで、つまり…俺って300万円分の商品を1ヶ月で売ってる!!!ということに気がついたのです。
これは凄いなと思う反面、めちゃくちゃ効率悪いな〜とも思ってしまい、複雑な心境でしたね。
本格始動期(4〜5年目)
そんなようなお金のかからない戦術を3年ほどやってみて、どうにも頭打ちになってきた私は『これはちゃんとやらないと』と思い始めます。そこで、WEBサイトをきちんと作れるようになりつつ、安定的に収入が得られるビジネスを覚えたいと思って始めたのが、ブログアフィリエイトです。
ここから目に見えて増収するのですが、ブログ立ち上げから4ヶ月で月収30万を超えるようになりました。
この時に使ったコストは、無料ブログではなくワードプレスでサイトを立ち上げるということで、レンタルサーバーとドメインで月数百円ほど。まあ、これは全然負担ではなかったですね。
そして、プロに指導を受けるコンサルティングの費用です。この金額の詳細はここでは明かせませんが、年間数十万円と思って下さい。学生さんの塾、予備校に近いコスト感かな、と。
つまり、学びに対して投資をしたということです。これをした結果、習い始めて1年半で月収100万超えを経験できました。最初の3年は我流でしたが、学びに投資をしてからの展開がほんと、速かった!
あ、それから、メルマガ運営を始めたので、配信スタンドの利用料金が月4,000円ほどかかるようになりました。そのくらいですね。
現在(6〜10年目)
今はどうかというと、ビジネスに使う経費の種類はいくらか増えたとは思います。
・学びへの投資(ビジネスコミュニティへの参加)
・サーバー、ドメイン費用
・メルマガ配信スタンド
・セミナー開催時の会場使用料
・広告出稿コスト
・アシスタントへの報酬
・ポケットWi-Fi
ざっと、思いつくのはこんな感じですが、でも、この程度で済んでる!というのが実感です。
起業といったら、常識的にはオフィスを借りて、社員を雇って、仕入れをして、在庫を抱えて、設備投資して…というように莫大な経費がかかるイメージです。
しかし、私がやっているビジネスは基本、PC1台とネット環境があれば副業での実践でも何かしらのマネタイズはできます。それをラクに速く大きく成し遂げるために、コストをかけるという順番ですね。
今後もこのビジネスにかけるコストは増やしていこうと思いますが、それはなんというか、健全なリスクとでも言いましょうか、全然ストレスとか恐怖の生まれるものではないですね。
初心者が最初からかけるべきコストは?
今からWEB起業をスタートさせたい人の場合、お金をなるべくかけない方がいいのが、道具とかシステム的なところです。開始するのにまとまったお金が絶対かかるビジネスは、弱者の個人が副業でやるにはキツいでしょう。
なので、今自分が持っているモノだけで勝負できるビジネスをするということがオススメです。PC、作業する場所(自宅)、インターネット環境。そのぐらいでまずは月10万レベルの収入が得られる自分になるのが現実的ですね。
そして、そんな自分になるために、学びへの投資をしましょう。前述の通り、私は3年間の遠回りをしました。これはこれでいい経験でしたが、途中で挫けていたかもしれないと思うと、ちょっとゾっとします。。^^
また、私はまあまあ成果を出せたからよかったですが、全然稼げなかった可能性だってあるわけですよね。その時、なぜ自分は成果が出せないか、を知ることもできないのです。我流だから。
そこの危険を考えると、最初の段階でしっかりと正しいやり方をプロから学んだ方がいい、というのは非常に常識的な考え方かなと思います。
また、3年という時間が痛いです。人生、時間は有限です。のんびり使っていたらあっという間に還暦になっちゃいますから。無駄を省いてサッサと次のステージに進んだ方が、人生トータルで考えてもコスパがよろしいかと。
私の場合、学びにかけたコストに対して得たお金は数十倍といったところなので、利率としてはめちゃくちゃ優秀だと思います。お金をケチってチョボチョボな10年を送るか、適切な投資をして1年2年で大きくリターンを得るか。このへんはどんなビジネスにも共通して言える基本の考え方です。
また、ネットビジネスは経費が全然かからないので、成長と増収する過程をショートカットするためにコストをかけることが非常にやりやすいという側面もあります。家賃も給料も払わなくていいんだから、その分、自分自身の成長にお金を使ってあげる感覚ですね。
その上で、自由時間をしっかりと未来のために使う。という姿勢もオススメです。自由時間をできるだけビジネスに使えば、お金をかけずに成功確率を上げることができます。時間を投資するという考え方ですね。
以上が、私がこれまでに払ってきたコストの種類と規模でした。
参考になれば幸いです。