「一粒で二度オイシイ」YouTube動画公開の秘訣とは!?
YouTubeに限った話ではないのですが、何かWEBコンテンツを作ったとして、自分の期待通りにPVが集まることはなかなかありませんよね。自分の評価と世間の評価。これが同じではないということです。
ブログの記事やツイート、Facebookの投稿もしかり。
また、逆もあります。YouTube動画を公開したら、自分では特に気にかけていなかったシーンがウケてその部分に対してコメントが集中したり、それが原因で拡散されたり、といったことも経験上たくさんあります。
YouTubeのコメントって、意外な角度から書かれたりするから面白いんですよね。
「ああ、そこにツッコミを入れるとは、この人もマニアックやなあ…」
といった具合です。
というわけで、今回はそれらを踏まえて動画の公開手法にひと工夫するというお話です。
同じ素材でも編集内容によってYouTube動画の再生回数は当然変わります
再生回数をより増やすには素材の使い方を考えるべし。…ということで、1つアイデアを伝授しましょう。
何かのイベントを撮影したとか、何かの出来事を撮影したドキュメンタリー系の動画を作ったとします。何かを食べに行ったりとか、複数の撮影素材、シーンで構成された動画ですね。
この動画、完成したら公開して、それで作業は一旦終わりにすると思います。
私の場合、ここからまだ作業が残っています。
それは、バージョン違いを作ることです。
動画の尺を短くしたり(シーン数個をカットする)、◯◯◯を変えたり、◯◯◯◯を◯◯仕様にしたり…。定番の作業がいろいろあります。
すると、最初に気合いを入れて作ったバージョン1よりも数倍の再生回数(収益)を叩き出す動画になっちゃったりするんですよ、これが。
実感としては、伝えたいことを1から10までもれなく表現した動画よりも、少し足りないエディットの方が、視聴者の興味が上がる傾向にあります。
視聴者の心の中に「えーと、これはどういうこと?」という疑問が生じることで、それを確認しようとしてリピートしたり、コメントにそれについてツッコミを書き込んでくれたりするんです。
言ってみれば、素人感、未熟感を狙って出すという感じでしょうか。私の友人がそのフォーマットに沿ってお笑い動画を作って実験したところ、やはりバージョン2が当たりました。
それからもう一つだけ、事例を紹介しておきますね。
「ダ・ヴィンチ・コード」と「オーシャンズ12」からヒントを得たYouTube戦略
先ほどと逆のアプローチです。
本来編集しようとしていた作業ボリュームに対して、過剰に素材や文字を突っ込んで完成させるという手法です。そうですね、動画の再生時間は10分以上にしたりします。
それをするとどうなるかというと…一度に何回も繰り返し観てくれる人や、気になるシーンに何度も戻ってくれる人が増えます。増える、というのはバージョン1と比べた場合、相対的な話です。
これは、その動画の何たるかが1回観ただけではわからないからです。普通は、1回観たら全てわかるように、わかりやすい動画編集を目指しますよね。その逆を張ります。
劇場公開の映画を観に行って、内容が気になってもう一回映画館に観に行ってしまった、あるいは何度もDVDをレンタルしてしまった、なんて経験はお有りでしょうか。
私は、「ダ・ヴィンチ・コード」と「オーシャンズ12」はそれぞれ2回ずつ劇場に足を運んでいます。理解できなかったシーンが気になってしょうがなかったからです。
あっ、「オーシャンズ12」ってYouTubeが生まれる前の映画なんですね!
最近だと、「フューリー」の一番最初のシーンが気になりましたね!ブラッド・ピットが最初に登場する時、意外性を狙いまくった感じなんですよね。その瞬間をもう一度観たい!!って思いましたよ。その直後、海外出張時に国際線の機内放送で丁度「フューリー」を放映していたので、往復2回分観ることが出来ました!件のシーンを何度も繰り返し観てしまいました(笑)。
大抵の場合、飛行機のリモコンってビデオの十数秒前に戻るのが難しい(というか多分無理)から、当該シーンに戻るのは難儀しました。。あれってビジネスクラスだと機能性の高いリモコンなのか!?
…話を戻しますと、つまり、そういう動画を作る、ということですね。
わかりやすい動画も勿論アリだとは思いますが、1回の視聴でスッキリ堪能したら、2回目はいいや、ということになりますからね。
WEBサイト制作の世界にはA/Bテストなんていうのがありますが、YouTubeではバージョン違いを公開してどちらも稼げる、となれば最高ですね。