張本勲が三浦知良に強烈な喝 → 最高の対応で返したキングカズ
先日、TBSの「サンデーモーニング」で野球評論家の張本勲さんがサッカー選手の「キングカズ」こと三浦知良さんに強烈な「喝」を見舞ったことが話題になりましたね。
もう年なんだから引退しろと。若い選手がつっかえているから、と。
それに対し、三浦知良さんはこの辛口引退勧告を”激励”と捉え、「もっと活躍しろと言われているんだなと」思ったとコメントしています。
おまけに、野球ファンとして、少年時代の張本勲さんの思い出を披露するなど、相手を立てる姿勢も見せたキングカズ。
この「大人対応」にネット上でも賞賛のコメントが相次いでいますね。
キングカズにしてみれば、これまでにも「まだやって欲しい」「もうそろそろ引退しても」の両論は嫌というほど浴びていたことでしょうから、もし誰かに引退しろと言われたとしたら、そう答えようという心積もりはあったかもしれません。ただ、著名人がテレビの生放送でズバリ言ってしまうところまでは、予想できていなかったでしょうけど。。
「サッカー選手を引退しろ」というのは批判ではなく提言なのでしょうが、まだまだ頑張ろうとしている人に対してそれを阻むメッセージであることには違いないでしょう。そのような、自分にとって受け入れることが出来ないメッセージを送ってきた相手にどう対応するか。これはインターネット社会においても重要な課題ですよね。
YouTube・Twitter・Facebook・アメブロ…尽きない批判炎上のリスク
今日、有名人、著名人ではない一般人がインターネットというツールを使って自分のメッセージを広く伝達したり、もの凄い人気を得たり、もの凄い不人気を得たり(笑)、するのが当たり前の世界になりましたよね。
プロのタレントじゃないけどファンがたくさんいる女子高生やサラリーマンっていますよね。彼等のやっていることが面白くて、その発信を毎日楽しみにしている、という人も多いんじゃないでしょうか。
また、目立たないところで友人との連絡網的にSNSを使っている人でも、動画や文章でうっかり非常識or反社会的なメッセージを公開してしまったために大炎上、学校を退学になったり仕事をクビになってしまった、というケースも存在します。
さらには、こちらが全く悪意なく普通に発信していることに対しても、一部のネットユーザーから誹謗中傷されてしまうということも、起こりうる話です。具体的にはYouTube動画やブログのコメント欄に酷い書き込みを投稿されたりとかですね。
酷くないにしても、こちらを否定したり攻撃的な主張をしてくる人もいます。あまりそういうものを受取り過ぎると、心折れてしまうかも…。
1つのメッセージや行動に対してどんな印象を持つかは人それぞれですから仕方がないことではありますが、この批判、否定、誹謗中傷、提言、勧告、といったコメントに出会った時、どう対応するべきかというのは悩むところですよね。
三浦知良さんのケースだと、今なお現役でプレーしているという「行動」に対して、張本さんが反応して、提言をぶつけてきたわです。この時、キングカズにはいくつかの選択肢があったと思います。
1. 前向きな受け取り方をし、相手を立て、感謝の気持ちを述べる。
2. 一切スルー。
3. 現役でいられる理由を反論する。「自分はまだやれる。何故なら…」など。
4. 相手のことを逆に批判する。「そんなこと言われる筋合いはない」など。
恐らく1.→4.の順が推奨なのかなと思われますが、なかなか大人の対応って難しいですよね。言われっぱなしも癪だし。
松井秀喜さんなんかも1.の人かな、と思います。叶姉妹は2.ですね。3.と4.は多くの人が採る選択肢かと思います。橋下徹さんなどは、喧嘩上等ですよねww
あと、強かに「炎上マーケティング」を利用して稼いでいる人達もいます。これはインターネットに熟知した人、戦略家な人がやってますよね。かつての与沢翼さんやプロブロガーのイケダハヤトさんとか。
三浦知良さんの今回のコメントは、「ひまわり対応」と思わせておいて実は結構な戦略だな、と感心しています。張本さんを決して攻撃せず、現役続行の強い意志も表明し、炎上も防ぐ。誰も傷つきません。言いたい事もいろいろあるはずですが、それを吐き出さずに大人の対応に徹する。これは、見習いたいですね。
但し、こういう時に思いの丈をぶちまける人って、賛否は置いておいて…まず格好のニュースネタにはなりますよね。スター選手のリアルな本心。もしこれが聞けるとしたら、大衆は非常に興味を持つでしょうから。でも、その言動に対して誰も責任を取ってくれませんからね。やはり、自制心、謙虚な心は持っていたいものです。
ところで、このキングカズの行動は武士道精神に通じるものがあります。
「圧倒的な強さで相手を呑む」
「抱きしめて味方にする」
「戦わずして勝つ」
これ、まさに武士道なり。
Dr.YTは批判コメントにこう対応している
ちなみに、私も膨大な数のYouTube動画を公開していますから、それはそれは多種多様なコメントを頂戴しております。
「勉強になりました」
「おもろい、これおもれーわ」
「◯ねよ」
「ふざけんな糞動画」
「街で見つけたらこいつらぶっ◯してやる」
「クッソワロタww」
などなど。面白動画系はほんと、賛否両論ですね。「◯ね」とか「◯す」の類いは、もう慣れました(笑)。警察に逐一通報していたとしたら、これまでに3人は逮捕されてると思います…!!
…私の場合、動画にこまめにコメントすることは基本的にないですね。面倒だから、ということもありますが、コメントを返すことで私の動画の評価が変わるということは期待していないからです。いろんな受け止め方があっていいと思います。
しかし、あまりにネガティブなコメントが続くとその動画を好きになってくれる可能性のある人にもよくない先入観を与えてしまうので、そういう場合はまとめて削除しています。批判コメントにも、面白い批判コメント、建設的な批判コメント、どうしようもない低クオリティな批判コメント、と棲み分けがありますからね。
サイバーエージェント社が運営するアメーバブログの場合、「Powered by Ameba」の付いた著名人ブログに関しては、24時間体制で専用スタッフがネガティブコメントを速攻削除しています。批判コメントで荒れるのを防ぐためです。なので、何か「やらかした」タレントのブログ記事に激励コメントばかりが記載されているのは、アンチを排除しているからなんです。あの応援コメって、やらせじゃないんですよ。アンチを排除して見え方が保たれているだけなんです。
なんでもかんでも自分に批判的な意見は排除、だと視野が狭いような気もしますが…まあ、「現役のプロ」としての存在を否定された三浦知良さんのように「動画クリエイター」としてのそれを否定されてしまうと正直キツいですけど、もう少しこうしたら…みたいなのは逆に感謝しますよね。
あと、動画とは別の話ですが、Facebookなんかに仕事上でムカついたこと、ムカついた相手のことをディスる人がいますよね。私もそれをやってしまいそうになることがあるんですけど、グっとこらえて…キングカズ方式とまではいかないけれど、抑えている次第です。同情の「いいね!」を求めてそういうポストをするのはよろしくありませんね。
それにしても、大人になるって難しい。それを体現してくれたキングカズは、やっぱり私たちのヒーローですね。