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突然ですが…泡沫候補って言葉がありますよね。
泡沫候補
という言葉がございまして、要は勝てるわけがない選挙戦に敢えて戦いを挑み玉砕する人の意ですね。大抵の場合、泡沫候補呼ばわりされる候補者は、キャラが立ちまくってます。
内田裕也さんとか…。。
あと、選挙を使った単なるプロモーション、売名行為なんじゃないか、とも言われますよね。立候補者に変な(というかなんというか)奴が続出しないように供託金という制度もありますけど、そのお金を用立てられれば、そこには華やかなステージが待っていますからね…。
でも、投票前に泡沫候補なんて報じられるからそれが落ちる原因になるんだ!的な泡沫候補からの声も聞こえてきて、それはそうだな、とは思います。「レモンジーナ」が土の味がしてまずいなんて書かれていたら、買う気が失せちゃいますからね。でも、一応飲んどこうかな…という気持ちが芽生えるのも、事実です。
泡沫候補ってそういうポジションにいるようないないような気がする今日この頃ですが、泡沫候補とは決して呼びたくない若者が、千葉市花見川区に現れました。
ニートの上野竜太郎氏、25歳です。
強烈な選挙公報の文章が秀逸な上野竜太郎氏(ニート・花見川区)
上野竜太郎氏。まず、話題を呼んだのが選挙公報です。自らがニートであること、国を憂いて立候補したこと、引きこもり60万人の側に立って政治活動したいこと、選挙費用が8,000円であること、そして選挙公報に載せた文章の文字が小さいためお年寄りは苦労して読んでいるであろうことを詫びていること、などが発信されています。
しっかりとした文章で、もう、代議士の風格が充分漂ってきます。
ブログの「上野竜太郎 テスト」が図らずも秀逸な上野竜太郎氏(ニート・花見川区)
上野竜太郎氏のブログやツイッターをチェックしてみたのですが、この数日でアクセスが急増しているようですね。
なかでも面白いのはブログです。投稿されているのは現在5記事ほどですが、書かれている内容は選挙公報とさほど変わりません。
面白いのは、最初の記事タイトルが「上野竜太郎 テスト」で、2つ目が「上野竜太郎 自己紹介」です。ここに、惹き付けられるんですよね、何故か。ブログ初心者であることがわかるということになりますが、これから千葉市議会議員選挙に打って出る男が、全然用意周到でないことが、希少感を出しています。
普通、WEBサイトから、何から何まで計算しつくしてピカピカのものを有権者に見せるじゃないですか。図らずも、逆張りなんですね。
この、他の候補者とは全く異なるタイプの人物であるということがとにかくフォーカスされて、バイラルしていますね。インターネットの時代ということも、彼を後押ししています。
メッセージも明快で、60万人ニートの代表者になりたい、経歴はないです、お金がないので使いません、この文章の通り、勉強をして意見も持っているし一生懸命考えています、と。
以前の杉村某氏と比べる人もいますが、似て非なるものですね。
どうして上野竜太郎氏のことを私たちは言いふらしたくなるのか
私は実際、上野竜太郎氏がどんな人物なのか、見極める事はできません。実は邪悪な人物かもしれませんし、嘘、ハッタリが大好きな人かもしれません。
でもこれだけは言えます。
彼は私の心をワクワクさせてくれて、この人なら引きこもり政策の部分を担う仕事を与えてもいいんじゃないか、他の人にも知って欲しいな、と思えることを。だからこの記事もあるというわけです。
こういう人になれるかどうか、が、例えば政治家やブロガー、タレントといった発信する人達にとって重要なのかもしれませんね。
1. ワクワクさせてくれる
2. この人なら近い将来何かやらかすんじゃないか
3. 他の人にもこの人のことを教えたい
…件の選挙公報のメッセージや経歴(がないこと)、選挙にかかるカネの在り方、こういった、他の候補が出せない、出したくない部分を出すことで、鮮明に差別化されているということですね。
いや、こういう元ニートで…的な人はこれまでにいっぱいいたかもしれませんし、ネットビジネスの世界だったらそういう人達が溢れかえってますよね。
でも、彼が違うのは、知識を蓄え意見を持つということは充実しているんだろうな、ということだったり、言っていることは特に奇を衒っていないことだったり、自分のポジションをよく理解していて、どうすれば情報が拡散するか、案外計算できているのではないかと。今、カネを使わないで彼の情報がバンバン拡散されてますからね。発信内容がまとも、っていうのも意外性だと思いますね。内田裕也さんの政策なんてイメージ、先入観と違わず、メチャクチャでしたからww
それにしても、「上野竜太郎 テスト」って、他の候補者はやらないですよ。狙っていたら、凄いと思うんですけど、いかがでしょうか。
ブログアフィリエイトにはトレンド型と特化型がありますけど、彼はまさしく、引きこもり対策方面で活躍できそうな「特化型議員」になれる可能性を感じますよね。
また、こういう人が議員になって社会性が身に付いて経済的にも裕福になって視野が広がっていった後で、どんな人間になるのかも見てみたい気がします。
垂れ目メイクをデヴィ夫人にダメ出しされた上西小百合議員なんかは、辞職しない理由は高額な給料を任期いっぱい受け取りたいから、とも批判されてますが、、そういう風になってしまうのかどうか。
とにかく、彼の強烈な存在感から学べることって、多くのブロガーにはあるんじゃないでしょうか。逆を張る、というのを解りやすく体現してくれた例だと思った次第です。
それにしても、選挙公報、実に読みやすい文章ですね。自作だったら、凄い。