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嘘ばかりをつく男
数年前の話ですが、ある時期私が頻繁に会って一緒に仕事をしていたビジネスパートナーがいました。
その人、いつもすぐバレる嘘ばかりついてたんですよ。
持っていないモノを持っていると言ったり、できないことをできると言ったり、有名人と一回対面しただけで『彼とは友達です』と喧伝したり、年収を数倍以上『盛って』吹聴したり、果たせない約束を気軽に結んで最後は相手を怒らせたり…と、とにかく嘘にまみれてるんです。
それらをFacebookで大々的に書き込むものだから、彼のことをまだよく知らない浅い付き合いの人達は凄い男だという印象を受け取り、こぞって『いいね!』を付けて賞賛します。私は本当の彼を知っているので、『何でこんな嘘をつくんだろう?』と思っていましたが…。
さらに不思議なのは、彼は、彼の嘘を知っている私に対しても悪びれる様子はなく、それどころか私に対してもすぐバレる嘘をよくついていました。
一方で、ある程度付き合いのある人達は彼の虚言癖に気づいているので早々に関係を絶ってしまいます。
実際の、周囲の皆さんの反応は例えばこんな感じ。
ひどい時には、私のところにまでとばっちりでお叱りの声が届いてきたりしてましたね。。
今、彼の周囲にいるのは浅い付き合いの人、知り合ったばかりの人ばかりです。
見習いたいのは、とにかく速いスピードで新しい人脈を構築して数を補充していること。嘘つきがバレて離れていく人も多いですが、新しく知り合う人も多いので、表面上は人脈の豊富なアグレッシブな人間に映ります。
なので、仕事も舞い込みやすいし、華やかなプロフィールに魅了されて力を貸す人も新規で常に現れます。
そして、程なくして縁を切られる。この繰り返し。
そんなことばかりやっていてまともに社会生活が送れるはずはないのですが、これにはカラクリがあって、実は彼、親から譲り受けた不動産収入が密かにあったんです。
それを毎月食いつぶして、表では会社経営者を名乗って赤字ビジネスを垂れ流すという生活。
ある意味、好きなことをやって生きているようで羨ましい部分もありますが、近くにいて同じ事業をやる身としてはトホホなことが多かったですね。
じゃあ何で仕事で数年間も組んでいたかというと、後述しますが私なりの人生観があったんですね。結局、もはやこれまで、というところまできたのでこの人間関係は切りました。
上記のような経験から、嘘つきの生態と申しましょうか、『何でこんな嘘をつくんだろう?』について結構考えたんですよ。
世の中には、あからさまなウソを口走ってしまう人達がいます。
明らかに不倫関係と世間にバレている相手のことを『友人です』と説明したり、自分の奥さんのことを『名前は知っているけど婚姻関係はない』と説明したり、ないモノを『ありまぁす』と説明したり。
冷静に考えたら自分の首を絞めることになるような嘘をつくのは何でなんだろう??嘘つきは泥棒の始まり、と昔からよく言うじゃないですか。それ、知らないのかな??
それから、『CIAに友人が200人いる』『ブルース・リーと戦って勝った』とホラを吹いていた落合信彦さんとかも、理解に苦しみますね。『現代の魔法使い』と言われる落合陽一さんのお父さん。
あと、ちょっと話は変わりますが、『何にもしないから。入るだけだから!』と言って円山町あたりで女の子の手を引っ張ってブティックホテル(笑)になだれ込もうとする男もアレですよねえ。
但し、その後に続いて起きる『お願い、先っちょだけ!!』の懇願はマーケティングの常套テクニックである『フット・イン・ザ・ドア』を駆使したものですから、至極真っ当な行動ではありますね。奥に入りたければ、まず入り口の突破から。
…。
で、大体、嘘つきがどのようにして生まれるのか、何故嘘をつくのかについては自分なりにその謎(というほどのもんではないですが)が解明できましたので、皆様にもシェアしてみようと思った次第であります。
『ビル・ゲイツ』と『真性嘘つき』の違い
ビジネスシーンで嘘ばかりをつく人を取り巻く状況や心理状態は、例えば以下のようなものがあります。
嘘つきは本当の自分を否定し嘘の自分を肯定している
…本当の自分で戦ったら負けるから、『勝てる自分』を想像してその理想像を他人に見せていく、ということです。
『勝てる自分』は嘘の自分、でもそんな自分になりたい。そんな自分は好き。自分はそんな人物ということにしておこう。そうすれば自分の好きな自分になれるし自信を持って人と会えるから。
という感じですね。
嘘つきは人を騙す醍醐味を知っている
…嘘をつくということは、誰かを欺くことです。その結果、相手が自分の都合のいいように動いてくれたとしたら、その人を自分が操っているような気分になってくるのではないでしょうか。
それが愉快になり、やがて『こいつ、騙されちゃってるよww』と、心の中でほくそ笑むのです。
嘘つきは相手の反応を事前に決めてから話す内容を決める
…嘘つきは、事実に沿ったことを相手に話すというモラルや良心を持ち合わせていません。なので、『相手にこう思ってもらいたい』というところがゴールなので、そのための会話をします。その内容が自分の中にない場合、嘘をついて話を『盛る』のです。
嘘つきは嘘がバレても平気な環境に身を置いている
…これは件の元ビジネスパートナーがそれに該当するのですが、例え自らの嘘、虚言が原因で仕事上の人間関係が破綻したとしても、それらとは関係ない場所に収入源があれば、たった1人になっても生きていけます。
信用がなくなっても稼ぎに影響がないのであれば、自分を満たすためにドンドン嘘をついてしまおう、という心境なのかもしれません。
逆説的ですが、周囲の人間関係が破綻しても稼ぎ続けられる自分になれば、厳しい世の中も生きていけるということでもあります。雇われて組織に属し労働するサラリーマンには絶対無理なことですね。
嘘つきはビル・ゲイツのエピソードを免罪符にしようとする
…嘘つき・ハッタリ野郎と言われても、バッチリ言い返す言葉を彼らは持っています。
その言葉とは、
『あなたはビル・ゲイツを否定するんですか?』
です。
1975年、ポピュラー・エレクトロニクス誌にアルテア8800のデモが載っていたのを読んだゲイツは、アルテア8800を販売していたハードメーカーMITSに電話をかけ、実際には未だ何も作成していないBASICインタプリタについて「私は移植に成功した。購入してくれないか?」と言い鎌をかけた。その後、返事が来たため、同社がBASICの販売に関心があると見抜き、それから移植を開始した。
8週間後、ゲイツとアレンの寝食を忘れたプログラミングの結果、BASICの移植は完了する。 移植が完了してMITSの本社のあるニューメキシコのアルバカーキにソフトを運ぶ際、アレンがBASICのブートローダの開発に忘れていたことに気がつき、移動中の飛行機中で完成させた。その後ゲイツはハーバード大学を休学し、アルバカーキに引っ越してアレンと共にマイクロソフト社(当時はMicro-Softと綴った)を創業した。
つまり、嘘をつくことで大きい仕事を成功させるというのが一流起業家の戦術であり、そっち側に自分はいるのだから決して悪いことをしているわけではない、むしろ俺スゲーだろ、という論理です。
『ビル・ゲイツ』と『真性嘘つき』の違いってなんだと思いますか?
それは、前者が『絶対にやり遂げる』と心に誓い尋常ではない情熱を以って嘘を本当のことに塗り替えるのに対して、後者は多くの場合ただ『相手を操る』ためだけに気軽に嘘をついて行動は起こさず、嘘のままで人生を終えることです。
詐欺師が捕まって、
『だったらマイクロソフトも摘発しろよ!あれ、インチキで生まれた会社なんだぞ!!』
なんて叫んでも刑務所行きは免れません。
当たり前の話ですが、ビル・ゲイツを嘘の免罪符にはできないということです。
嘘つきはADHDの場合がある
…時間を極度に守らなかったり期限や約束に尋常じゃなくユルい人がいます。これは、人間がダメというよりは、発達障害のADHD(注意欠陥・多動性障害)である可能性があります。
会社で遅刻した人を責めてはいけない4つの理由(寝坊常習者は罰則?クビ?)
この時、迷惑をかけた相手からクレームや叱責を受けた際に、窮地を凌ぐために言い訳や嘘をついてしまい、それがやがて常態化して嘘と本当の感覚が麻痺してしまう、という人が出来上がるケースがあります。
ミスを補填するために嘘をつき、相手がその嘘に気づかないことで『あっ、嘘でラクになれるんだ』という成功体験を得るわけです。ならば、どんどんついちゃおうぜ、嘘!!
つまり、ADHDという発達障害が『嘘つき製造システム』を構築しているのです。件のビジネスパートナーも、それに当てはまっている疑いが強いです。
なので、嘘つきの人格を完全否定してはいけない部分もあるかな、と。
嘘つきはサイコパスの場合がある
…サイコパスっていうと何だか恐ろしい響きに聞こえるかもしれませんが、詳しくは『精神病質』という名の反社会的人格の一つです。
簡単には、良心や罪悪感がないので他人に冷たく、子供レベルの嘘をついたり傷つけることを何とも思わない特徴を持った人格、ということです。嘘つきの病気ですね。。
そして、
空想を現実よりも優先させる
口が達者で表面は魅力的
という特徴もあるそうです。うーん、詐欺師ってサイコパスの人が多いんじゃないかな?
嘘つき人間との付き合い方
では、そのような切ない人物が図らずも周囲にいた場合、どのように対処していけばいいのでしょうか。
嘘つきの対処方法として一番いいのは関わらないことなんですけど、サラリーマンとか客商売をしている人だとそういうわけにもいきませんよね。人間関係を選べない場所にいるわけですから。
ということは、嘘つきと出来るだけ関わらないようにすることに加えて、関わらないで済む環境に身を置く努力をするのが大事です。例えば、ネットビジネスで稼いで独立するとか。独立しないまでも、経済的に自立した状態を作ることができれば、人間関係はたちどころにラクになっていくでしょう。
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それでも嘘つき人間と一緒に何かしなければならない状況においては、以下の2つの行動を取ることをおすすめします。
こちらが嘘に対して猛烈な報復に出る人物であると思わせる
…本当にそれをするかは別にして、嘘をついたことで得られるリターンと負うリスクのバランスが極めて悪い相手だと思ってもらうことです。
嘘つきが嘘をつく理由は、嘘のお陰で得をするからです。だから、この人に嘘をつくと損だな、ヤバいな、と判断させることで嘘を完全に言わせなくすることは難しいにしても、その割合を減らすことはできるでしょう。
具体的には、嘘つきが自分以外の他人についた嘘を1つだけ、徹底的に追及することです。
『他人のことをここまで言うんだったら、自分のことになったらもっと凄そうだな』
と思って頂くような感じです。
そうすれば、自らの利益のためにあなたに近づくこともなくなるでしょう。関わりたくない相手、になっておけば嘘をつかれる確率、回数も減るはずです。
言っていることの95%は嘘だと思って話を聞く
…これが一番実践的ですね。どんなにオイシイ、都合のいい話をしてきても『嘘』と断定して、さすがにこれは本当だろう、という部分だけ、耳に入れます。そしてそれを基に付き合い方を決めていって下さい。
何が本当かというと、性別は高い確率で男だろうな、とか、母国語はきっと日本語だろうな、とか、それぐらいのレベルでいきましょう(笑)。すると、相手の正体が結構見えてくるもんですよ。
人を信じるということ
よく、『あいつに裏切られた。信じていたのに…』と失望する人がいますが、私はそれはちょっと違うんじゃないかな、と思っています。
信じるというのは強制されるものではなく、自主的な『想い』がベースにあります。何かや誰かを信じるのはその人の自由ですが、信じないことも自由に選択していいのです。
だから、信じていた人が自分の信じていた通りの人でなかった時に怒ったり失望するのは相手が悪いのではなく、ただ自分が見誤ったというだけのことです。それ以上でもそれ以下でもありません。
もし誰かに騙されて何か被害に遭うことがあったとしたら、『信じた』自分が原因となってそのような『結果』に至っているということです。
だから、私にとって『人を信じる』というのは覚悟の要ることなんです。
騙されないかどうかを疑うのではなく、この人にだったら騙されてもしょうがない、という判断ができるのか?そこから始められるのかを考える。そして、一度信じたらとことん信じる。
そこまでやってみて、最終的に相手を自分のテリトリーから放逐するかどうかを決めていくようにしています。
また、『裏切られた』なんて言っても、相手にしてみれば悪意はなくて単にこちらを『見限った』ということなのかもしれないのです。
人間、そうそう極悪人なんていないはずですし、付き合っていけばイイ部分もきっといくらかあると思いますよ。
…なんて言ってると『お前は甘い』って関係各位からお叱りも受けそうですが(笑)。
『虚言の禁止』…嘘をつかないでサバイブするべし
ここからはあなた自身のことについて考えてみましょう。
嘘をつく人は、『ありのままの』姿で戦うと負けることを解っています。
だから、持っていないモノを持っていると言ったり、できないことをできると言ったり、有名人と一回対面しただけで『彼とは友達です』と喧伝したり、年収を数倍以上『盛って』吹聴したり、果たせない約束を気軽に結んで最後は相手を怒らせたりするわけです。
しかしこれは、長期的に見て、いや、短期的にもきっと損をする思考、行動だと思います。
もし、あなたが損をしたくなかったら、ダサい自分でもいいから変なゴマカシをせずに人間関係に臨むことを強くおすすめします。
まさか、短い日数で誰かを騙して利益を得てトンヅラするわけではないですよね?
だったら、虚言のない社会活動をした方が、損をせずに生きていけるはずです。
そして、もしビル・ゲイツのようなことをしたくなったら…前述の通り、絶対にやり遂げると心に誓い尋常ではない情熱を以って嘘を本当のことに塗り替えて下さい。ペラペラと果たせない約束をするような嘘つきにはなってはいけません。
それは社会悪ですし、周囲にそんな人がいてプラスになることなんて一つもありませんので。
嘘なしのガチで生きる方法の1つは『誰かを稼がせる』こと
今、私が注力していることに、インターネットビジネスの初心者に向けたコンサルティング活動があります。
これは、私が通ってきた道をこれから副業で稼ぎたいという人にも歩いてもらい、本当に嘘なく稼げる力を身につけてもらおうというものです。
私が示したメソッドに沿って作業を実践し、結果が出る。このような、否定しようない事実を実績として持つことで、ガチに生きている実感を得ることができています。
『ボク、こんなに稼いでるんですよ〜』
『すご〜い!!』
…嘘つきの人たちは、上記のやりとり以降はガチでやれないんですよ。
『私にもそのやり方、教えて下さい。あなたと同じように結果を出したいんです!』
と言われても、その当人が結果自体を出していないのだから、教えようがないのです。
まず、稼いでみる。そしてその方法を体系化して後進に指導する。彼らが結果を出す。これが本当の実力です。
カトちゃんさんの例(月収28万円達成)
TUさんの例(月収21万円達成)
弥七さんの例(月収10万円達成)
もちろんプレーヤーとしてお金を稼ぐこともまず必要ですよ、生活がかかっていますから。それが出来た上で、経済的に困窮した人が自立できるように育て、救済する。という活動も出来るようになるんです。
人を騙すのではなく、お金を与えるのでもなく、稼ぐ力を身につけさせる。
これが自分の心にも良く、充実し、さらに稼げるようになるための手段の1つです。
P.S.
こんな感動的な嘘ならOKです。
「パパは噓つき」(日本語字幕付)
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