【解説動画付き】初心者が商品をネットショップで個人販売する時の基礎知識!(セールスページ編)


1億総販売者時代?個人でオリジナル商品を売る人が激増中

ネットショップ

と検索したら、あなたの売りたいモノを無料で簡単に売ることができますよ、みたいなプラットフォームの宣伝が散見される昨今。

10年前は全然見なかったこの状況。

そう、今の時代、個人でも独自商品をインターネットで売ることが非常にやりやすくなってるんですね。

商品を段ボールに詰めて発送するようなECサイトビジネスをやっている人もいれば、自宅で開いている習い事の教室を宣伝する人もいれば、私がやっているように全てデータ納品、音声&チャットによるコミュニケーションで完結するオンラインスクールを開講している人も。

パソコンのパワーもついてきて、動画を編集してWEB上にアップロード(YouTube)するなんていうことも簡単に出来るようになってますしね。私が初めてYouTubeチャンネルを開設したのは2006年なんですけど、当時はYouTubeもグーグルに買収される前で英語版のみで、処理速度も解像度も悪くて今のYouTubeよりも全然スペックは低かったです。動画撮影もミニDVテープで録画するビデオカメラで。

時勢としても、2020年はリモートワーク元年でしたが、2021年はさらにオンラインで仕事をする人が激増するという状況でもありまして、個人で何かやってみたい!という機運の高まっている人もいることと思います。

というわけで今回は、今から個人で商品をネット販売してみたい、という願望を持つビジネス初心者に向けた基礎知識をお届けしたいと思います。売り方、マーケティングの勉強ですね。

私はオンラインでのセールスを仕事にしていて、自社商品もありますし、クライアントさんから依頼を受けて後方支援することもあります。

その体験を踏まえて、最新版の情報を以下に紹介していきますよ!

WEB上のセールスページでダメなことをやってる販売者が多すぎです

いきなりですが、実例を紹介します。

以下の動画は、クラウドファンディングが絶不調なプロジェクトから相談を受けて納品したアドバイス動画の抜粋です。

うーん、ボコボコにダメ出ししてますね(笑)。

何かの商品、サービスをWEBページで見せて売る時、ただモノを見せるだけでたくさん売れるほどビジネスは甘くありません。その基本の概念を上記の動画で感じ取って頂ければ幸いです。

そして、この動画で私が言いたかったことを1つ1つ紐解いてみましょう。独自商品のネット販売で押さえておきたい7つのことをガチ解説します。

一体どんな商品なのかをすぐに伝える

インターネット上には膨大な情報が飛び交っており、私達は日々、その中からいくつかを選定してインプットしています。この時、アクセスしたページが一体何を説明しているものなのか、何を発信しているのか、がすぐに判らないと、『もういい』となり、離脱します。これは、あなたが普段何かのWEBページに訪問した時のことを思い出せば理解できると思います。

セールスページ、宣伝ぺージにおいては、PCでもスマホでも、最初の1〜2スクロールでこれは一体何の話なのか、を明瞭にしておく必要があります。

時間にして、1秒くらいですね。1秒で、『ふーん、なるほど』と思わせられるかどうか。という意識で作っていくという感じです。

件のクラウドファンディングのページでは、文字はやたらと踊っているけれど、一体何をしたい話なのかがなんとも伝わってこなかったんですよね。そこがまず問題だな、と。

この、『一体どんな商品なのかをすぐに伝える』という意識を持つか持たないかで、コンテンツの質は随分と変わってきます。これをしっかり考えるだけで、細かいテクニックや知識がなくてもある程度はイイものが作れる期待だってあるくらいです。

この情報社会の中で、あなたのこと、あなたの持っているものに強い興味を最初から持ってくれている人などいないと思って臨むべきですね。そのためには、まず、『一体どんな商品なのかをすぐに伝える』が大事なのです!

この商品を他人事と思わせない

こんなにいいモノがあるんですよ、とどんなに謳ったとしても、『俺には関係ないよ』と思われたらおしまいです。

これは、思い切りあなたに関係のある話なんです、ということを伝えることもやっていきましょう。

とはいえ、男性に女性用の化粧用品を見せても『俺には関係ないよ』となるのは当然でして、そのWEBページに見込み客となり得る属性の訪問者を呼び込むという前段階は、これもまた当然必要です。

それがある程度出来た上での話になりますが、『なぜあなたはこのセールスページに注目した方がいいのか』という要素を随所に散りばめることが重要です。

それを実行する上で、他人事ではなく『この販売者は自分のためにこの説明をしてくれている』という温度感でライティングしていくのが有効です。

言いたいことだけをただ並べ立てるだけでは、他人が勝手に自分に関係ない話を展開していると思われてもしょうがないよね、と。

具体的には、ページ閲覧者が持つ悩み、問題、課題を文章化して『そうそう、そうなんだよな』という感情をまず引き出すこと。そして、その問題の解決策としてこの商品がある、ということをわかりやすく説明していくという流れです。

例えば、

『タンパク質を摂りましょう、タンパク質は大事ですよ、だからハイ!このサプリメント!!』

と言われてもピンときませんが、

『最近疲れやすくなってないですか?髪のツヤが落ちたりとか足がむくんだりとか。食欲が減ったりとか。それ、タンパク質不足が原因かもしれませんよ。こんな食生活になってないですか?だったら、これを取り入れれば改善が見込めますよ!』

ここまで言われたら『そういえば…』と脳内でイメージが広がっていく人が増えるはずです。

この商品を他人事と思わせない。そのためには、向き合っている相手が一体誰なのか、を徹底的に考え、『彼』にとってその商品がどんな価値を提供できるのか、を伝えていく必要があるということですね。

強引な人になると、その商品を全然必要としていない人にも必要だと思い込ませるようなやり口で押し売りしたりもするのですが、まあ、それは相手のことをどうでもいいと思っているから出来ることでして、明らかに心がよくないですよね。ビジネスを通してこんな自分になりたい。という志は大事だと思う次第であります。

その商品を購入した先の未来をきっちり伝える

これも非常に大事なことなのですが、この商品はこんなにイイんです、と伝えるだけでなく、その商品を手にした結果、自分の生活がどのように向上するのか、を具体的に説明しましょう。

指導したクラウドファンディングの企画では、『こんなプロジェクトを開始します!』ということばかりを打ち出していて、それに参加した人がどんな風になれるのか、どんな結果が得られるのか、を全く説明してなかったんですね。

例えば、私がコインを握りしめて自販機の前に立っていたとします。色々な飲み物を見ながら、それぞれを飲んだ場合の味覚や心地よさを想像して、最も心地よくなれるものを買うわけですよね。

コーヒーでも、無糖なのか微糖なのか普通に砂糖入りなのか、でも味は違いますし、香り、酸味、コク、苦味、みたいに細かなニーズってあるじゃないですか。

そしてこれを飲んだら目が冴えてクルマの運転がしやすくなるかな、とか、音楽を聴きながら気分よく一口飲むと幸福度が上がるかな、とか想像するわけです。

そこで缶コーヒーを売るメーカーは、

仕事に向かう前に、こだわりのひとときが愉しめる

“焼きたて・挽きたて・淹れたて”の目覚めるおいしさ

爽やかな“アガる”おいしさ

こんな感じで飲んだ先の未来を描写して、コマーシャルで刷り込んでいくわけです。そして、『今は午前中だし、シャキッとしたいからワンダのモーニングショットかな』というようにチョイスの基準を自分で考えられるわけです。

これが、美味しいんです!どこそこから厳選して運んできた豆を使ってます!と言われているだけでは、未来がなかなか想像しにくいですよね?

なので、『その商品を購入した先の未来をきっちり伝える』というアクションを、セールスページの中に必ず盛り込んでいきましょう。

なぜ他ではなくここでこの商品を選ぶべきか?の理由を提示する

あなたが売ろうとしているものはこの世界でたった1つだけの、完全オリジナル商品かと言えば、そんなことはないでしょう。きっと、競合相手がいて、似たようなもの、同じものをWEB上で売っている人はたくさんいるのではないでしょうか。

すると、他のサイト、他の人、他の商品ではなく、あなたのサイトであなたから、あなたの商品を買う理由を提示していくことも大事です。

そのセールスページにたまたま訪問したから、ということに加えて、他ではなくここで決める理由を持っているかどうか、で成約率が大きく変わります。

具体的な要素としては価格、独自性、希少性、付加価値、といったものになりますが、他にはなくてここにあるもの、他ではできなくてここではできること、を見せることで選んでもらえるということです。

あるいは、販売ページそのものが買いたい気持ちにさせてくれるビジュアルかどうか、ということも大事です。

全く同じ商品が2つあったとして、値段から何から同じ条件だったとして、Aのお店とBのお店どちらで買っても同じものが同じ値段で手に入ったとして。

どちらを選ぶかは、気分次第ということになりますよね。

この時にどんな気分になれば自分の方を選んでもらえるだろうか、ということを想像してみて下さい。答えは色々だと思いますが、これを想像しているかしていないか、が分かれ目です!

高級ブランドのバッグが、ブランド直営のショップで6万円で売っていたとします。でも、全く同じ物の新品が路上で新聞紙の上に置かれて4万円で売っていたとします。

私だったら、ブランド直営ショップでこれを買います。理由は色々です。

ということは、イイ物を仕入れて見せるだけではダメ、ということもあるわけです。

WEBでの販売においては、セールスページのビジュアルだったり文章のテイストだったり、販売者の感情だったり、そういうものがページ訪問者の『気分』を作っていきます。

唯一無二の凄いモノを売り出しているのであれば何も計算しなくてもバンバン売れるような気もしますが、そんな商品も、こういうマーケティングを施した打ち出しををすればさらに価値が高まっていくのではないでしょうか。

買わない理由を潰す

商品販売をしていると、

これ、興味がないわけじゃないんだけど今日はやめておこう。

こういう結論に至る見込み客もたくさん生まれます。

商品に興味を持ってくれているけど買うのは見送ろうとしている人に、それでも買ってもらうにはどうしたらよいか。

まず、前述の通り『相手』を知るところから。

もし値段がネックだったら、その商品に対してその値段に見合った価値を感じてもらえていないということが1つです。ならば、高い価値を感じてもらうにはセールスページをどうすればいいか、という思考になります。

他にも、忙しい、なくても困らない、どんな商品であれお金を使うこと自体にもったいなさを感じる、この商品を手にして解決する問題について、重く考えていない、などなど。

そのあたりの相手の感情を文章でフォローしていくような感じですね。

例えば、ページ閲覧者が『でもこれって〜なんじゃないの?』といったように『買わない理由』が脳内によぎった瞬間、そのネガティブ要素を払拭する打ち出しができれば、相手の脳内で展開されていることを修正することができます。

これは、相手がどんな経由でこのページにやってきたのか、でもやるべきことは変わってきますので、そのINからOUTまでをしっかり設定、仮定しながらライティングの導線を作っていく感じですね。

平たく言うと、

この商品を買わないとしたら、何故買わないんだろう?

ということを想像してみて、それに対してあなたが伝えたいことをわかりやすく伝える、ということをまずやってみましょう。

『そもそも、これはイイ商品なのか?』をセルフチェックする

どんなに売り方を勉強しても、その売り物が相手にとって役立つクオリティのものでなければ意味がありません。

なので、販売ページを作成している途中で見つかった商品の課題があれば、それを改善することも成約率を上げるポイントとなります。

私は以前、通販限定で売っているというショルダーバッグをネットで購入したことがあります。

最初、Facebookか何かの広告でそれを発見して、いいなあ、って思ってたんですけど、今すぐ欲しい!とも思わなかったのでスルーしたんですね。

で、数ヶ月経ってまたその広告が出てきたのでクリックしてセールスページに訪問しました。

すると、その商品はちょっと仕様がマイナーチェンジしていて、そのリニューアルを前面に押し出した売り方をしていました。紐の部分が使いづらい、的な購入者からのクレームが多数寄せられたので、そこを改善してVer.2を開発しました!みたいな感じで。

私はその時点でまだ買ってはいなかったので、使ってもいないのでそのバッグの問題点なんて知らないわけです。でも、『以前よりもクオリティが上がったらしい。しかも値段は変わらずで』というプラス要素が私に植え付けられたことで、私は一気にそれが欲しくなり、えいっとポチりました(笑)。

このように、商品のクオリティをお客様に合わせて向上させていく姿勢を見せることも、売れる要素になり得るのです。

セルフチェックする、顧客の声を聞く、周囲の意見を聞く。

大事ですね。

相手の都合を思いやる

これはWEB通販に限ったことではなく、商売全般、いや、人間関係全般に言えることです。

『こんな商品があるんです。凄くいいんです。買って下さい!』

これだけだと、相手のことはどうでもよくて、とにかくお金を下さいと言っているようにしか見えません。

モノを売るのは勿論自分の利益のためではありますが、その利益は、買い手のお財布からお金が動くことで手に入るという大前提があります。

ならば、相手がお金を出すに至る『都合』を当たり前に考えていくというのも、メソッドになります。

これは今日の話題の総括でもありますが、あなたが顧客と関わる上で、理想は、最初から最後まで気持ちのいい体験をしてもらうことです。商品の説明を受ける時も、購入する時も、買った後も、全部心地のいい時間を過ごしてもらうためには、どんな説明で、どんな売り方で、どんなアフターケアをすればいいのか、と考えてみたいところです。

俺はこんなものが売りたいんだ!欲しいから売って下さいという奴にはしょうがないから売ってやってもいいぜ!!

そんな殿様商売は、基本ないですから。

売るものを持っていなくてもセールスはできる

今日はネット上で独自販売をしてみたいという初心者の方に向けた全体的な基礎知識をお届けしました。もう、細かいテクニックの以前にある、大前提のことばかりでしたね。

ところで、もしあなたがオリジナル商品や値段のつくプロフェッショナルなサービスを持っていなくても、それでもネット上でセールスをすることは可能です。

誰かのオリジナル商品を販売代行すればいいのです。

商品を一回仕入れる場合はそこがリスクになりますが、売れたら手数料が入るという仕組みのアフィリエイトであればお金をかけずにWEB上でモノを売ることが出来ます。

アフィリエイトには、前述の『売れたら手数料が入る』という仕組みの成果報酬ベースのものと、広告バナーがクリックされるだけで小額の広告収入がチャリーンと入るクリック課金ベースのものがあります。

特に売り物を持っていない人に関しては、このアフィリエイトビジネスを覚えればWEBサイトの運営だけで収入を得ることが可能です。

ステップとしてはまず、WEB上での集客スキルを身につけてアフィリエイトで成果を出し、その後、何らかのオリジナル商品を売るビジネスにシフトしていくのがスムーズかなと思います。

私の場合、クリック課金型のアフィリエイトで月収30万の副業収入を得た後で、その実績と身につけた実力を使ってコンサルティングに進出し、最終的にはオンラインスクールの運営などを手がける起業家として独立しました。

ビジネス初心者の最大の壁は、売るものがないことです。あったとしても、売る能力がない、と。なので20年前だったら普通のサラリーマンが起業することなんて非現実的だったんですね。

しかし、今だったら売り物がなくてもビジネスできますし、売る活動についてもハードルがめちゃくちゃ下がってますので、それこそ高校生だって出来る世界になってきたんですよ。起業って。

また、小さい規模の起業に挑戦することで、世の中の経済の仕組みがより理解できるようになりますし、人生全般の戦略が立てやすくなるという効能もあります。

WEBサイトを立ち上げてアクセスを集め、その集めた人に何らかの行動を促すことで利益を得る。

これがあらゆるWEB起業に共通する根本の部分です。私がこれに挑戦し始めて10年近くになりますが、とても面白いですし、奥深い世界だな、と思っています。

今や1つの収入源だけで生きるのがもったいない世界になっていますので、独りでも多くの人にこのWEB起業の醍醐味を伝えていきたいな、と思いながら日々活動させて頂いてます。