ラーメン業界の仁義なき戦い!?大勝軒が分裂騒動で揉めてます。
大勝軒の創業者である山岸一雄氏が今年4月におなくなりになって以降、残された弟子達が仲違いしていたんですね。
山岸氏から後継者として指名された「東池袋大勝軒」の飯野敏彦氏と、他弟子の間で内紛が勃発、このたび、31店舗が互助組織である「大勝軒のれん会」から離脱したとか。
このニュースを読んでいると、2つの学べることがあったんですよね。
烏合の衆には破滅が待っている
私、ラーメン屋ってそんなに詳しくないんですけど、大勝軒は知ってますよ。理由は、テレビでバンバン取材されてますし、うちの近所にもあるんですよ。まだ行ったことないですけど。
日本全国に幅を利かせてる印象ですね。縄張りが大きいというか。
これには理由があって、初代の山岸一雄氏が弟子入り希望者をどんどん受け入れて、暖簾分けしていったからなんだそうです。
私の中で、ラーメン屋の店主っていうのは頑固で、弟子を取ったり秘伝を授けたりの場面でも相当人を選んでいるようなイメージがありますけど、山岸氏は門を叩いてくる者は積極的に受け入れていくような、懐の大きいお人だったようです。
ところが、山岸イズムをしっかり吸収して弟子達で仲良く大勝軒ブランドを育てていこうというマインドの人ばかりではないでしょうから、弟子や加盟店の数が増えれば増えるほど、統率というものが必要になってきます。
もとよりラーメンを作って稼ぎたくて大勝軒にやってきた男達ですから、マネジメントや協業といった感覚のない人もきっと多いんでしょう。
なので、大勝軒システムで揉め事を起こさないためにはしっかりとしたルール、罰則、強力なリーダーシップとかが必要になってくると思った次第です。
これがサラリーマン社会だと、入社したての若い時に『みんなと協調して』『ルールは守って』といったことを刷り込まれますからそうそう分裂騒動なんて起きません。
しかし、脱サラして成り上がりたい、ラーメンで男になろう!みたいな一匹狼が集まれば集まるほど、次第にワオワオ(笑)していくのは自然な流れなんじゃないかと。
思うに、統率の乱れないきちっとしたルールと、部下に対してクーデーターを起こすようなマインドにさせない教育とマネジメント、この人のいうことを聞かないとヤバい、という恐怖とか、そういうものが大勝軒にはなかったんじゃないかな、と。でも、ラーメン屋にそれを導入して欲しくないかな、という気もしますが。。
コンビニのフランチャイズだと、ルールからきっつい上納金から、ガチガチじゃないですか。初めからそういうもんだと思ってるからみんな納得づくでやっているわけです。
私の経験でも、なんかよくわからないけどなんとなく集まった数人でビジネスを進めようとすると、揉めたりしたことは何度かあります。一方、ガッチリ固めまくって確かなメンバーでやったら、結果の良し悪しは別にしてもヘンなトラブルは起きてませんね。
これはネットビジネスの世界でも言えるんですけど、付いていく人や集める人を間違えるとえらいことになりますよ。
烏合の衆には破滅が待っている。ということです。
『同じ釜の飯』の持つ意味
なんでも、山岸一雄氏の告別式の際、2代目の飯野氏は一部の弟子を火葬場に入れず、彼らから猛抗議を受けたそうなんですね。そういった出来事のいくつかが積み重なって今回の内紛が表面化したのではないかと言われています。
飯野氏にも言い分はあったかとは思います。普通に考えたら、奴らに裏切られた、なんてコメントも出てきそうじゃないですか。
『仁義なき戦い 完結篇』でも、北大路欣也さん演じる松村保が喧嘩相手である菅原文太さん演じる広能昌三に、『喧嘩は双方に言い分があるんですよ』と和解を申し入れるシーンがありまして。そのシチュエーションも、松村保率いる天政会が、大勝軒の如く『烏合の衆』だったことから騒動が大きくなってるんですよ。
…と、マニアックな解説はさておき(笑)、今回のクーデーター騒動に対して飯野氏がマスコミに答えた内容が実に良かったんです。
『無理やり一緒にいるより、いいかもしれない。分裂して良い結果になることもある。同じ釜の飯を食べた仲間たちなので頑張ってほしい』
うーん、模範回答。ではありますが、反論したいことを堪えてこういう言葉を出せる人って、見習いたいな、と思いますね。
大勝軒を内紛で落としたくない、という心情もあったでしょうし、何より、『同じ釜の飯を食べた仲間』という言葉には案外嘘はないんじゃないかな、と推測します。
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自分が選んで入っていった環境、仲間だったわけですから、何か問題があったとしても恨みつらみをぶつけたり、『裏切られた』なんていうのも不毛なんですよね。
組織にいる以上は、そこに身を置いたことに対しての自己責任ってあると思うんですよね。去る時も、その気概は持っていたいものだと、個人的には思います。
そして、こういうニュースを見れば見るほど、人や組織や他人のブランドに自分の運命を預けるのはリスクだな、と改めて感じました。