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サラリーマンは請け負った仕事をプロとして完遂する必要があるか?


電通社員の激務は想像を絶する過酷さ…そして炎上〜謝罪した武蔵野大教授・長谷川秀夫氏の件

過労 電通 社員 労災

 

武蔵野大学教授長谷川秀夫さんが、過労で倒れ労災認定された電通の女性社員についての報道を見て、以下のような意見をFacebookに投稿しました。

月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労(中略)するのは情けない。会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない。自分で起業した人は、それこそ寝袋を会社に持ち込んで、仕事に打ち込んだ時期があるはず。更にプロ意識があれば、上司を説得してでも良い成果を出せるように人的資源を獲得すべく最大の努力をすべき。それでも駄目なら、その会社が組織として機能していないので、転職を考えるべき。また、転職できるプロであるべき長期的に自分への投資を続けるべき。

この発信が、人命を軽視した発言だとして炎上してしまい、現在、長谷川秀夫さんに対する批判がネット上で多く論じられています。長谷川秀夫さんはその後、当該投稿を削除し、謝罪文を公開しました。

それにしても、広告会社の激務は想像を絶するということでしょうね。

私も、電博ADKにお友達や知り合いが何人かいますが、とにかく忙しいという印象です。でも、バイタリティというか、表情から湧き出てくるエネルギーは並々ならぬものがあって、これぞ広告マン!といった雰囲気をいつも感じています。^^

しかしながら、そんなバリバリな業界人だけが何千人も集まって組織になっているわけでは当然なく、精神的に穏やかで戦闘性の低い社員だっているはずです。

また、寝食を忘れて仕事に打ち込むディレクター、営業さんがいる一方で、『つらい…早く帰りてえ…』と魚が腐ったような目で出社している人達も割合、いることでしょう。

そんな中で、激務に耐えられず倒れてしまう人も、当然出てくるわけです。

そうした人が出てきた時に、命を落とした人のことをプロ意識の欠如という理由で批判、糾弾するというマインドの人も、これまた出てくる、と。

そしてそして、それを見て『けしからん』と正義の鉄槌を下す人達も出てきます。

今回の場合、自ら命を落とした人物に『情けない』という言葉をかけたことが炎上のきっかけとなったわけですが、思うに、皆が知っておかなければならない大事なことがありますよ。

 

起業家と労働者では『プロ』と『責任』の解釈が違います

私は、23歳から17年間、1つの会社に勤めた後で今年独立しました。賃金労働と会社経営の両方を経験している立場から、『プロ』と『責任』の解釈が起業家と労働者では大きく異なることをお伝えします。

まず、長谷川秀夫さんが言うところの『プロとして仕事を請け負う』ことをする『プロ』というのは、個人事業主あるいは会社経営者のことを指していますよね。

この場合のプロとは、自分で仕事を獲ってきて、自分の懐に売り上げを入れる、上手くいけば自分が大きく潤う、しかしそこには保証も何もなく、何かあったら自分が被らないといけない責任もある、という状況を指します。

これが、ビジネスオーナーとして専門的職種を全うするという意味での『プロ』です。

一方で、サラリーマン、賃金労働で雇用されている立場における『プロ』とは、1つの職種や社内の持ち場の中で何かを任され、実行する、そしてそれを含む諸々の対価として月末に給料を貰っているという状態を指します。

つまり、ボランティアではなく報酬の発生する行為を行うけれども、社員なので売り上げの大小は給料の額の高下に殆ど影響されないという、所謂賃金労働者としての別呼称となります。

この時、取引先を社員のミスで1つ失って経済的損失を引き起こしたり、といった『何か』が起きた時の責任は、基本的に雇い主である会社が取ります。

もちろん当該従業員に対する懲罰的なアクションは起こるかもしれませんが、社員が起こしたミスによる経済的損失をその社員が直接被るということは、常識的には起こりえません。それがある職場は、ブラック企業と呼ばれるんでしょうね。

つまり、前者の『プロ』は頑張った分、リスクを取った分だけ美味なる果実を享受出来る可能性があるので頑張ったりリスクを取る価値があるのですが、賃金労働者の場合は、ある意味、そういった可能性が『保証されていない』から、貰えるモノがそれなりな代わりに別の意味での『保証』をしてほしい、ということになるわけです。

具体的には、最低賃金や労働時間、人権の保証といったことですよね。これがなかったらその給料では働かないよ、と。

しかしながら、件の電通社員のように強制的かつ過酷な労働条件で毎日を過ごしたことで体力的、精神的に追い詰められてしまうと、給料をいくら貰えたところで頑張れるものではありません。

これが起業している人だと、長谷川秀夫さんが言うところの『寝袋を会社に持ち込んで仕事に打ち込む』ことを自らの意思でやったりもしますから、体力的にはアレですが精神的にはそんなにきついことはないでしょうけどね。

まず私が申し上げたいのは、賃金労働者に起業家の感覚を強制してはいけないということです。社長の俺が寝てないんだから手下のお前らも寝ずに働け!!というのは間違いだ、ということです。だって、リターンの質と量が違うから。

もっと言うと、会社に入ったらプロとして頑張らないといけない、転職出来るくらいの価値を身につけなければいけない、仕事を成功させるために残業時間無視でやり遂げるまで働かないといけない、ということはないです。

契約通り、約束通りに働けば、それ以上はやる必要がありません。頑張らなくてもいいからやることをやればOK。欧米では当たり前の感覚ですが、日本では法律を破ってでもそれを否定しようとする文化、土壌があるのでなかなかに難しいですね。

特に、大手広告会社やテレビ局の場合は給料が高い反面、朝も夜もなく働くのが当たり前という前提が長らく続いていますから、しょうがなく自由意思(というかなんというか)で馬車馬のように働ける人でない場合は、これが不幸になる原因になってしまうということです。

私は、サラリーマンである限りは無理をするだけ損、というのが本当のところだと感じています。なにせ、命を落としたところまで追い詰められても、大学教授に『情けない』と一刀両断されてしまうのですから。

その場所で無理に頑張れない人は、自分の幸せを第一に考えて転職をした方がいいですね。自分が抜けたら一時的に職場の皆さんが大変になるかもしれませんが、一時的なので。長期的な、自分の人生を優先させた方がいいです。

会社を辞めることは自由に出来ますし、労働基準法に沿わない労働を求められたら拒否して大丈夫なのですから。

今の日本は、人権が保護されています。仕事を無理に完遂しなくてもいいし情けなくてもいいから、辞めましょう。

ちなみに、これが起業家の場合、事業が立ちいかず資金繰りに苦しみ、過労から自ら命を落としたとしても『自分で勝手にビジネスをやっていたんだから自業自得』と、その人の責任として扱われるのではと予想します。彼を追い詰めたのは日本社会だ!国は謝罪しろ!!ということには、なかなかならないでしょう。

起業家と賃金労働者だと命の扱いまで違うという、おっそろしい状況もありますね。

そういえば、音楽学校に通っていた若かりし頃、ギターの授業中に講師の方にこんな質問をしたことがあります。

『プロミュージシャンの定義って何ですか?』

すると先生(スタジオミュージシャン)は、こう答えました。

『それ一本で奥さんと子供を養えている奴』

うーん、わかりやすい!プロの定義も、いろいろあるんですねえ。

ちなみに、その先生は当時独身で、パチンコも収入のうちだったので自らのことをプロとは名乗らず、『少年』って言ってました(笑)。かっこいいな〜って思いましたけどね。

 

2日で5回鼻血出しました

私は20代の頃、スタジオミュージシャンとして、所属する会社のスタジオでギターを弾いたりアレンジ(編曲)やディレクターの仕事をよくやっていました。

広告業界もエグいですけど、音楽業界の労働条件も結構ヤバいです。当時、六本木にあった自社スタジオは24時間稼働していて、朝から終電までのチームと終電から朝までのチームに分かれて、毎月数枚のCDアルバムを制作していました。会社のソファーでは常に誰かがくたばってました(笑)。

私は下っ端だったので、『終電から朝まで』の徹夜組になることが多かったです。当時の六本木は『六六開発』といってですね、六本木6丁目を大きく工事して開発するというのをやっていて、朝、仕事終わりに芋洗坂を歩いていると、朝靄の坂上から何十人ものガテン系の男たちが『出勤』してくるんですよ。あれ、壮観でしたねえ。

彼らが、かの『六本木ヒルズ』を造りあげたのです。しみじみ、思い出しました…。

ガテン系集団とすれ違いながら眠い目をこすって歩き、電車に乗りアパートに帰り、泥のように眠る…。日が暮れる頃には出社しないといけないので、もう頭の中でずっと音が鳴っている状態。。

過労なんてレベルのものじゃなかったですけど、少年時代の私からすると夢のような日々でしたので辛かったけどめちゃくちゃ楽しかったです。こういうマインドだと、過労の末に思い切った行動に出ることはないでしょう。

ひどい時には、2日で5回鼻血出しましたからね。何で病院行かなかったんだろう…自分がいないと会社に迷惑がかかると思ったんでしょうね…。

その後30代になってからは企画プロデュースとかWEB方面のあれこれとかをやるようになって、音楽からは少し距離を置くようになりましたが、その場所でも激務でしたね。こちらも、面白かったしやる気があったので、鬱になることはなかったです。

こうして考えると、プロ意識云々じゃなくて、その仕事が楽しければブラックな環境で寝袋生活でもOKだし、楽しくなければ法律に沿った労働条件を主張した方がいいな、という感じですね。賃金労働の場合。

起業家の場合は、楽しくなくて辛いものであれば廃業した方がいいです。誰も守ってくれないですしね。

 

身を置く場所や時代で正義は変わります

武蔵野大学教授の長谷川秀夫さんは昭和生まれでベテランの方ですから、今回の炎上のきっかけとなった発信は、ある意味で昭和のスタンダードであるとはいえます。

昭和のスタンダード。

そのルーツは、旧日本軍主導による強制従軍、強制労働です。

こう書くと軍国主義の批判のように思われたかもしれませんが、これは当時の世界常識です。お国のために命を捧げるのは当たり前なので、残業とか何とかなんて当時の人達にとっては意味不明の世界だったわけです。

戦後の高度経済成長期も、工場やオフィス、学校で軍隊の組織運営を応用することで大きく結果を出せた事実もあり、『昭和スタンダード』な価値観は長谷川秀夫さんでなくても多くの年配の方が良きものとして持っているはずです。

だから、会社のためにプロ意識を持って残業時間など関係なく働くことは国家のためにもなるのだからやるべきだ、ということになるのです。

これは時代によって正義が異なるので、善悪についても、いつの時代に生きているかで結構変動します。

長谷川秀夫さんが悪い人間だ、というよりは、彼の感覚が時代に合わなくなってきたということなのかもしれません。

でも、人命を重視、尊重する今の時代の方が、確実に善であることは間違いないと思いますね。

 

まとめますと、

・労働者に法律の範囲を超えた『プロ意識』を強制してはならない

・時代によって正義は変わる

・Dr.YTは2日で5回鼻血を出した

ということです。

 

P.S.

今月は最初の1週間で月収100万円を達成しました。決して激務ではありません。

職場で苦しい思いをしている人は、手遅れになる前にこっち側に来てください。

 


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2016-10-08 | Posted in Dr.YT的ビジネス論, マインド論Comments Closed 

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