お金持ちを馬鹿にする人達


私の本業の話題なんですが、最近、勤め先の取引先に大金持ちの若手経営者がいます。

うちの社員達よりもひと回り年下ながらも、豪華なオフィスを構え、ランボルギーニに乗っているという。

あなたは、若くて大金持ちでギンギンギラギラ(笑)な男が目の前に現れたら、どんなリアクションをするのでしょうか?

『うわあ、カッコイイ〜!!』なのか、

『なんだこいつ馬鹿じゃねえの』なのか。。

で、うちの会社とあんなことやりたい、とアイデアを持ってきてくれているのですが、さすが成功者、エッジの効いた提案の数々が飛び出してきます。

まさしく、夢を追う日々を送っているな、と。

私は直接その企画に入っていないので、それらのやりとりを眺めているようなことでして。着ているものも豪華な出で立ちなので、彼が来社する度に社内が何というか、色めき立ちます。

口癖は『お金はいくらかかってもいいですから』で、彼女は何十人もいるとのこと。うーん。。

で、

そんな風景を見て、うちの社員達がこの若手経営者を馬鹿にするのです。

若いのに金持ちなんて胡散臭い、ああいう人はいつか借金まみれで破滅するよ、そのうち絶対女に病気うつされるよ、といった具合です。

あと、

『あれは金を持ってるから調子に乗ってあんなこと言ってるんだよ』

なんていう香ばしい言葉も出てましたね(笑)。

しまいには、この若手経営者のことを陰で

『カウンタック』

と呼ぶようになり、カウンタック、カウンタックと言って笑いの種にしているという。

彼等は果たして、幸せな人生を送っている人達なのでしょうか。

今の仕事や暮らしが最高な状態で質素倹約こそ極上の人生、金なんか持っても幸せになれないから持たない、というような価値観でお金持ちを馬鹿にするのであれば何とか許容できるのですが、そうではないんですよね。

『カウンタック』を馬鹿にした後は、年金は幾ら貰えるんだろうか、それアテにしてるから凄く気になるんだよな、といった話や、その場にいない社員への悪口や会社への不満をダラダラと喋っているのです。

ここで思ったのは、人間って上手く出来ているな、ということです。

もうこの人生で裕福になったり夢を追うなんてことは叶わない。だけどそれを達成している人を羨んでしまったら自己の存在や生き方を否定することになってしまう。

それは嫌だ。

かといって、もう今さら成長とかスタートなんて面倒だし。

…こうした思考の末、成功している人、自分よりいい目を見ている人を馬鹿にするという行動を取ることで、自分のポジションを守るように脳が働きかけるのではないか、と。

同類を褒め、異次元のステージにいる人を貶す。これが、今の彼等が置かれた環境で出来るだけ快適に過ごすための秘訣なのだと考えます。

『あのカウンタック、金持ちの割には結構行儀のいい奴だよね〜』

といった会話で擬似優越感を手に入れる。これによって心の平安を保つ。と、そういうことです。

人間が自ら命を絶たずに長く生きられる理由は、都合の悪い思い出をある程度忘れられること、今の自分を否定せず肯定出来る理由を作る術に長けていること、なんじゃないでしょうか。

クルマ好きな貧乏人が高級車を持っている人に対していちいち絶望なんてしてたら、命がいくつあっても足りませんしね。

まあ、今はカウンタックじゃなくてウラカンだと思うのですが(笑)、高級車の知識も昔で止まってるから仕方がないか。。

では私はどうなのかというと、

彼が何もないところから若くして成り上がって金をたくさん持っていることを素直に羨んでますし、凄いなと思います。

成功の過程で得た実力とマインドセット、これを持っている人間が近くにいるからには何か学びと気づきが得られないか、と思い観察しています。

何故なら、彼を否定してしまったら今から短期間で収入を5〜10倍にしようと思って奮闘している今の自分をある部分で否定してしまうことになるからです。

高級外車や数十人の彼女、豪華なオフィス。それらは私に必要ありませんが、欲しいもの、やりたいこと、やらねばならぬことに対して気兼ねなく金を使えるその若手経営者は、いい人生を送っていると思います。

カローラに乗るしか選択肢がない財力の人と、ランボルギーニを買えるだけの『稼ぐ力』を持った人がカローラを値段抜きで気に入って買うのでは、同じカローラでも乗る意味が全然違いますよね?

そして、世の中に価値提供しているからこその収入であれば、それが出来ていない人に何か言われたとして、感じることは何もないでしょうね。

なので、この若手経営者を尊敬することはあっても馬鹿にする要素は今のところないですね。深い友達付き合いをしたらまた別かもですが…。

もちろん、今の自分を否定するのは私も辛いですし、そこからより優れた自分になるために努力するのも非常に面倒な話です。

でも、元気に動けるうちにやっておきたいことをやれないで、人生の終わりに『よかった〜^^』と言って旅立てるか?と考えたとしたら、成功者を馬鹿にしている余裕なんてないはずなんですよ。

なので、今目の前に起きていることは、リトマス試験紙のようなものだな、と。

その人が今充実しているのか、成長しようとしているのか、夢はあるのか、自分の人生を大切にしているのか。

ここであなたにも是非知ってほしいのは、誰かに対して『あの人いいな〜羨ましいな〜』と思ってしまった時、その対象を自らの現状の辛さから否定してしまうのか、それとも、じゃあ自分はどうすればいいんだろうと考えられるのか、という分かれ目があるということです。

その人が例え大金持ちの家に生まれたボンボンだったとしても、それを観察することで『お金を持つことで享受出来ること』を知ることは出来るでしょう。

そして、それを自分も享受したいけど貧しい家の生まれだから頑張ろう、そして『そっち側』に自分も行こうと思い行動する材料には出来るはずです。

『あぁ、あれはボンボンだから駄目だよ、俺らよりレベル低いから』

なんて言ってたら駄目ってことです。

これはネットビジネスの世界でも同じで、『詐欺教材に騙された!!』と言って批判している人は、実は大きな学びの場がそこにあるんですよね。

何故、自分はコレにカネを出したのか?何に魅力を感じて、どういう風に導かれていったのか?

つまり、マーケティングの勉強になるわけです。

粗悪なものなのに、俺は金を払った。なんでだろ??これを考え、答えを求め、探しあてることが出来たとしたら…それ、優良教材ですけど!!ということです。

否定したくなるようなモノにこそ、何かが隠されている。と思うのです。

自分よりも上手くいっている人を見て嫉妬心から馬鹿にしたり否定をしていると、自分が思うところの目標地まで辿りつける確率が格段に落ちると思いますので、ここは要注意です。

(特に私のコンサル生の皆さんは)肝に銘じておいてください。

 

P.S.

ちなみに、私は会議の席では、

『元気に働けるのもあと数年、ならば余計なものは見ず、余計なことは考えず今を生きましょう。お金欲しいなんて思ったら頑張らなきゃいけないんだから、それはもういいでしょう。でも、遅刻だけはしないで欲しい』

といった少々厳しい言葉を放ったりしてます。

厳愛と共にエールを送っている気持ちもありつつ、

『それだけ言うアナタはどんだけなんですか』

と思ってもらいたいからです。

彼等には、『あんなこと言ったからにはやってみせねば』と私が思う材料になってもらっている感じです。

ネットビジネスでガッツリ成果を出して、本業にもしっかりフィードバックさせますからね。

それにどうせなら、よくわかんないことで馬鹿にされるよりはカウンタック呼ばわりされた方が決まりがいいですし。^^

このように、例え周囲がアレな人達だったとしても、それを自分の利に出来るかどうかは心がけ次第、という風にしていくのも私なりの知恵ですね。

 

P.P.S

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それでは、もうすっかり年末ですが、悔いのない締めくくりにしていきたいですね。

来年の大飛躍に向けて今夜も仕掛けをコツコツと作りますよ〜。

お互い、頑張りましょう!!